あなたならどのデータを最重視しますか?
「データたくさんとったけどよくわからない」
「結局何を変える必要があるのだろうか」
様々な手法で分析をしてみたものの、
結局方針としてどのように行動に移すか、
何を重視して決断するかというのは難しい判断になります。
そんな時に判断ができる基準や
正しい数値の見方をすることができていれば
決断するのが楽になると思いませんか?
こんにちは!
はやとです
前回は重回帰分析についてお話しをしました。
重回帰分析では様々な変数を用いて
一気に分析をすることができるので、大変便利なツールです。
その一方で見出された関係性が多ければ多いほど
どの数値をあてにしていこうか迷うことも増えると思います。
そこで今日は出てきた数字に対して
どのように採択をするかについてお話をしていこうと思います。
数字では区別できないものを区別する
売り上げやDMの数など具体的な数字として
考えるものはプラスにして可視化する事は良いです。
一方、性別や大人、子供の分類、
職業などの数値で定義されていないものを
グラフにすることはできませんね。
ですが、片方を0、もう片方を1
として、それぞれの値をグラフに入れていくという
やり方は可能なのです。
たとえば、女性を0、男性を1と考え、
それぞれの売り上げを入力していくと以下の様になります。
こうすることで、
男女間に違いがあるのかについて
グラフで確認をすることができるようになります。
②何を最重要視するか
性別や年齢、収入と顧客単価など、
様々な要素同士で考えてみた中で、いったいどれが
最も強く影響を及ぼしているのかを
言い当てるには、
p値と回帰係数というものを使います。
例えば下のようなデータを得たとします。
この中で、顧客単価に対して最も影響力があるものは、
まずp値が0.05以下であるということが
まず、天秤にかけられるための
前提条件になります。
p値というのは、要するに
誤差と考えられる可能性のことで、
一般的に5%を下回れば
誤差とは考えにくいと判断されます。
つづいて回帰係数ですが、
この値の大小だけでも
実はまだ判断できないのです。
この回帰係数というのは、
グラフの傾きに相当するので、
それぞれの値が何を基準にしているのかを
まずは明確にしなくてはならないのです。
例えば、男女なら、
先ほど説明した0から1で、1に対する大きさ。
年収ならば10万円単位、
年齢ならば1歳ごと上がるにつれて
どれだけの顧客単価変化があるのかを
表した係数になるのです。
このことから、
女性であれば、男性に比べて
1人当たり2000円
売り上げを伸ばすことができ、
1歳年齢が高ければ、
500円の売り上げを高めることができます。
ならば、
女性へのアプローチをする施策を考えよう!
とお思いになるかもしれませんが、
それではまだ危険です。
全体で1万人の顧客がおり、
男女は半分ずつとした場合、
1人当たり2000円の効果があるとしても、
5000人しかその対象にすることができません。
2000円×5000人=1千万円
一方、年齢層を5歳上の人への
アプローチを増やそうとすれば、
1人当たり500円ですが、5歳分、
かつ1万人という対象は狭まらず、
500円×5歳分×1万人=2千5百万円
となり、施策を打つのであれば、
見込みが高いと考えられる
年齢を基準にした考えが適していますね。
以上の様に、
一見よさそうに見えても
実はそんなことはないという事は
多々あります。
表面的な数値に惑わされないようにしましょう。
ここで、エクセルでどのように
p値と回帰係数を算出させるかを
紹介したいと思います。
=TTEST(範囲)
=SLOPE(範囲)
これらの関数を入力すれば出てきます。
ぜひチャレンジしてみて下さい!
最後に一つクイズです。
先ほどのグラフにおいて、
DM送信により
見込まれる効果はどれくらいだと思いますか?
クイズの答えは一番最後に書いておきます!
それではまた!
答えは、、、
400円×1万人=400万円