勢い任せに待った!それは誤差の範囲内か?

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やたら結論を急ぎ、

ちょっと調べただけで出てきたデータを

真に受けて突き進んでいくようなことを

した経験があったり

身近にそういう人がいたり

しませんか?

 

焦っている時や勢いづいているときは

ついつい深く考えることを損なってしまいます。

 

そんな時でもデータは

客観的に状況を示してくれるので

感情に流されることなく

事実をもとに思考することができるのです。

 

今日は

先走ってしまいそうになったときに

考えて欲しい考え方についての

お話をしていきます。

 

 

こんにちは!

 

はやとです。


前回は慎重になりすぎて

決断を先延ばしにしてしまう人の説得

についてお話しをしましたが、

今回は逆で勢い余って突き進んでしまうような場合の

対処法についてです。

statistics529.hatenablog.com

 

よくある突き進み方として、

試しに変えてみたものの結果が早速出たと

判断してしまうような時です。

 

DMの文面を書いてみたとき
キャンペーンを実施してみたとき
広告で集客してみたとき

 

さまざまな試行錯誤を続けながら

取り組むかと思いますが、

単なる誤差の範囲内として

片付けられるようなものを起こした行動の結果だと

勘違いしてしまうのは非常に危険な判断です。

 

そんな時に役立つのが検定という

手法を使ったものですが、

今回はより実践的な検定をご紹介します。

 

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例えば

今取り組んでいる事業において

今までの週間平均登録数が100だったものが、

新しく広告を使って集客して

120になった時、

20だけの差が出ます。

 

この差に対して

誤差の範囲内外の判断を

することができるのです。

 

以前紹介した

標準誤差というものを

平均の差において行うのですが、

それをやってみることでできた差が

マイナスにもプラスにもなり得る

範囲内程度のものなのかで

判断することができます。

 

差の平均からの

標準誤差の2倍の幅の中に

95%存在するという性質を活用すれば、

誤差と言うのは無理があるのかどうかを

決定することができます。

 

同様の考え方で、

通常の時の平均登録者数の標準誤差と

広告を使用した平均値の標準誤差を比べ、

その誤差の範囲内が被るかどうかで

判断することも可能です。

 

このやり方については

以前の投稿で扱っているので、

そちらも参考にしてみてください。

statistics529.hatenablog.com


統計には様々な手段で

データの分析をすることができます。

それらをまず持つことで

適切なタイミングで適切な知識を用いて

説得力を持つことが可能になります。

 

様々な場面に出会い、

どの場合にどの知識を使うのか、

その引き出しの出し入れの練習

積極的にして行きましょう!

 

 

それではまた!