効果ありか?ただの誤差か?その見極め方!

 

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こんにちは!

 

はやとです。

 

みなさんは、

試しにやってみたことに対して

やってみたことが

本当に効果があったのかどうかを

測ることはできますか?

 

こんなことを考えたことがある方は

いらっしゃるのではないでしょうか?

 

「DMの本文を変えてみたけど閲覧数は増えたのか?」

ツイッターからインスタに変えて発信したけど効果はあったのか?」

「単価を値上げしてみたけれど、結局売り上げは伸びたのか?」

 

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実験をするからには

検証をし、考察することはつきものです。

 

そこで、本日は

試しにやったことに効果があったのか測る

「検証」という手段についてお話していきます!

 

 

 

現在、4回に分けて

基礎統計の4分野について

詳しくお話をしています。

statistics529.hatenablog.com

 

本日は第3弾になります!

 

これまで確率と相関について

お話してきました!

 

まだご覧になられていない方はぜひ

ご覧になってみて下さい!

 

 

そうしましたら、今回は

 

「DMの本文を変えてみたがアクセス数が本当に増えたのか?」

 

について検証をする

という事を題材にして

検証の威力を体感していただきたいと思います!

 

DMの本文を変えてみて

アクセス数が増えた場合、

考えられるのは、

 

➀本当に読者に刺さる内容になった

②偶然起こったこと

 

この2つが考えられます。

 

コストがかかる場合は特にですが、

少し増えた程度で効果があったと思い込んでしまうことは

危険な事なので、

思い込みに陥らないためにも

検証というものを

ぜひ活用していきましょう!

 

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上の表をご覧ください。

文面AでDMを送った時にサイトにアクセスした回数と、

修正を加えて、文面Bで送った際のアクセス数

日別で集計したと考えてください。

 

平均を見てみても、

0.5ほどしか変わっていませんね。

この時、

このアクセス数の差が誤差の範囲内である確率は、

表の右側の8.2%になります。

検定を行う際、

だいたい誤差の範囲が5%を下回ると

効果があったと判断されます。

 

なので、今回の場合は、

文面Bにしたからと言って、

十分な効果があったとは言い切れない

という結論になります。

 

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一方、もうひとつ作成した表もご覧ください。

先ほどの表と比べて違っているところは

6月20日にアクセスした数が13から14に

なったというただそれだけのことです。

 

ですが、誤差の可能性は2.7%

と出ています。

 

これは、1回でも文面Aに比べて

効果が下がったような結果が出てしまうと

それだけで誤差の可能性が

急浮上することを表しています。

 

このように、

数値を使わなければ

感覚的に良し悪しを判断してしまいがちですが、

検定を使えれば客観的に判断をすることが

可能になります。

 

ここで使ったのは、

t検定という、

検定では有名な手法です。

 

エクセルを活用すれば、

簡単に誰でも使うことができます。

今回使った関数も紹介しておきますので、

ぜひ参考にしてみて下さい!

 

 

=TTEST(K2:K13,L2:L13,2,1)

 

 

このような検定をする際は、

まずどんなものが効果的かを

考え、仮説を立ててみることが

必要な事だと思います。

 

なので、

自分が「こうした方が良いのでは?」

と思い、変えてみて、

どのような変化があったのか、

まずはデータのストックからしてみて下さい!

 

 

次回は基本統計の4要素のラスト、

回帰について

お話していきます。

 

データ同士の因果関係についての考察です。

 

それではまた!