何社の競合他社の価格を調べれば良い?

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新しいサービスを提供する時、

競合する他社が

一体どれぐらいの値段で

自分と似たサービスを提供しているのか

知りたいですよね。


それを真似するわけではないと思いますが、

お客様からし

妥当な値段だと判断してもらうためには

そのような調査も必要です。

 

ここで1つ質問をします。

この調査をするのに

あなたは何社の価格を調査しますか?

 

珍しい業界であれば

調べることすら困難かもしれません。

ですが自分が調べた会社の数が

仮に10社だとします。

 

その10社分の平均価格を参考にする事は

果たして十分な調査対象数と言えるのかどうか、

その判断をするときに使われる考え方について

今日はお話ししていきます。

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こんにちは!

 

はやとです

 

競合する他社の平均価格を調査していて、

 

「調査した数が十分と言えるのかどうか」

「自信があると言えないデータを
       信用しても良いのだろうか?」

 

そんなふうに悩まれたことが

あるかもしれません。

 

実際問題、

適当な対応信じて

値段設定をすることができますか?


お客様は必ず競合する他社を調べた上で

意思決定をされます。

 

その時点でビハインドになってしまうのは

第一印象からしても非常に不利になってしまいます。

 

だからといって他と比べて

一番安くするということはは、

それぞれにコンセプトがあるのでしないと思います。

 

そういう時に使われるのが

標準誤差と言う考え方です。

 

前回紹介した標準偏差という名前に

非常に似ているのですが、

これらはそれぞれ違うものです。

statistics529.hatenablog.com

 

ですが

非常に見たものである

とも言えるものなのです。

先に標準誤差とは何かについて説明をすると、

標準偏差をサンプル数の平方根で割ったものと言えます。

 

言葉ではイメージしにくいと思いますか、

今回はここについては深堀しないようにします。

 

標準誤差というのは

世の中のすべてのデータの中から抽出した

代表値の標準偏差とも考えられます。

 

つまり自分が調査することのできる集団の

標準偏差と考えることができ、

平均値から標準偏差の2倍の幅分に

95%のデータが含まれているという性質が成り立ちます。

 

例えば

自分で調査することができた会社が

提供するサービスの平均価格が4000円だとしたときに、

標準偏差が1200円となれば、

3600円から4400円という価格帯が

一般的な値段だと判断できます。

 

ただ、

この価格帯が10個のデータから出して、

12000円から28000円の幅で存在する

という結果が出たら振り幅が大きすぎ、

データを増やす必要がある

判断することができます。

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要するに

どれぐらいの幅であれば

価格設定をするのに参考になるかによって

調査するデータの数を決定する

と言う考え方なのです。

 

標準偏差や標準誤差の詳しい説明については

参考書の本に譲りますが、

Excelを使って値を出すことができます。

 

関数だけ紹介しておくと、


標準偏差

=STDEV(範囲)

 

標準誤差は

=STDEV(範囲)/SQRT(サンプル数)

 

と書くことで値を出すことが可能になります。

 

標準誤差を出す計算式から、

標準誤差を2倍した値が平均値からの片幅になります。

その値で許される範囲を自分で推定し、

計算をしてみてください。

 

 

それではまた!